G:MT Greenwich Mean Time | |
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監督 | ジョン・ストリックランド |
主な俳優陣 | スティーヴ・ジョン・シェパード/アレック・ニューマン/ベンジャミン・ウォーターズ/キウェテル・イジョフォー/アンジェラ・ローレン・スミス |
製作年 | 1999年 |
オススメ度 | |
国 | イギリス |
公式サイト | 無 |
G:MT Greenwich Mean Timeの感想
若者の青春ムービー。
希望、挫折、友情、葛藤、そしてちょっとした事で人生が狂ってしまう怖さなど、とてもバランス良く織り交ぜられていて良い映画で観る価値あり!
特に、ミュージシャン希望の人ならシンパシー感じるかも?
映画ではミュージシャン志望の若者の「音楽愛」を軸に、色々な揺れ動く思いが描かれているから。
ただ。。。とにかく切ない。
「GMT」とはグリニッジ世界標準時(Greenwich Mean Time)のこと。
ロンドン郊外のグリニッジ。
高校で仲の良いサム、リックス、ビーン、チャーリーの4人組は夢を語り、自分達の未来が明るいと信じていた。
時が経ち、チャーリーはカメラマン、リックスとビーンはミュージシャンとしてなんとかやっていけそうなところまで来ていた。
けれど、突然の悲劇がチャーリーの身に降り掛かってきた。 チャーリーはバイク事故で半身不随となってしまう。
でもこれは彼等を襲う様々な困難の幕開けでしかなかった。。。
UKの今を感じる、、、等身大の若者像。 夢と現実の狭間で悩み、葛藤する彼等の姿にUKクラブサウンドが絡み、私にはそのサウンドは何とも切ない響きに感じた。
この映画はたまたまケーブルTVを着けたら放送していた。
とにかく、ラストはただただ切なかった。。。 「彼」はあまりにもピュアだった。。。と私は思わざるを得ない。
こうも歯車が少し狂うだけで、ガタガタと崩れ落ちるものかと。
冒頭に高校卒業を迎えてチャーリーが希望に満ちて言うセリフがある。
現実の社会が始まる。
僕らはそれぞれの道を歩き、目的を見い出し、自己実現するんだ。
その時 初めて僕らは本当に満たされる。
どうする仲間たち、前進するのか?
そして、皆で。。。
待ってろよ!!
と、未来に向かって明るく叫んでいるシーンがある。
だからこそ切ない。
なかなかの佳作だと思う。
残念なところ
特にないかな。。。
その他
- 「リック」役のキウェテル・イジョフォーは、この映画ではファンキーな役だったけれど、徐々に貫録がつき、今はシェークスピア関連の舞台に立ち続け、ローレンス・オリヴィエ賞や、2008年には大英帝国勲章を授与されている。